中国・ロシアの連携と日本の有事
ウクライナ紛争以降、世界で孤立するロシアは隣国の中国と連携が深化しています。
ロシアと中国は大国でありこのことは国際社会に懸念が広がっています。
両国は軍事演習を頻繁に実施し、経済面でも協力関係を強化しています。こうした連携は、日本を含む東アジアの安全保障環境に大きな影響を与え、日本有事の可能性を高める可能性も指摘されています。
中国・ロシアの連携と日本の有事
中国とロシアは、領土問題や歴史認識問題など、共通の課題を抱えています。
特に領土問題においては、中国とは尖閣諸島問題、ロシアとは北方領土問題が挙げられます。
尖閣諸島の領土問題とは
中国は尖閣諸島を「釣魚島」と呼び、自国の領土であると主張しています。一方、日本は尖閣諸島は日本の固有の領土であると主張しています。両国はこれまでに海上衝突も発生しており、現在も緊張状態が続いています。
北方領土問題とは
ロシアは北方領土を自国の領土であると主張しています。一方、日本は北方領土は日本の固有の領土であると主張しており、平和条約締結の最大の障害となっています。両国はこれまで北方領土問題に関する交渉を続けていますが、いまだ解決に至っていません
またこの領土問題に限らず、アメリカを中心とした西側諸国に対抗する戦略的利害関係も一致しています。
こうした背景から、両国は政治、経済、軍事などの分野で連携を強化しており、その影響力は増大しています。
それではロシアと中国個別に日本の有事としてみていきましょう。
中国と日本の有事
中国とは尖閣問題などの領土問題があるものの、最大の有事は台湾有事です。
中国は台湾を自国の領土の一部とみなしており、武力統一の可能性も否定していません。
もし中国が台湾に侵攻した場合、日本はアメリカとの同盟関係に基づき、台湾防衛に協力する可能性があります。そうなれば、中国と日本が直接軍事衝突する可能性も考えられます。
中国は近年、軍事力増強に力を入れており、海軍力は世界2位、空軍力は世界3位にまで成長しています。
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台湾有事の次に来るのが、沖縄周辺諸島です。
沖縄に対して、中国は何も主張をしていませんが、中国がこの海域を手に入れるとシーパワーも手に入れることとなります。
ロシアと日本の有事
前章の繰り返しとなりますが、ロシアとの北方領土問題を解決しておらず、日本に対する軍事的な脅威も存在しています。
もしロシアが北方領土に侵攻した場合、日本は自国の領土を守るために防衛力を発揮する必要があります。
ロシアとの有事は、領土問題だけではありません、次のような有事が考えられます。
- 軍事衝突(領土問題の先にあります)
- エネルギー資源の供給不安
- 経済
- 国民生活
ロシアの有事については、次のブログでまとめていますで、合わせてご覧ください。
まとめ
中国とロシアは、それぞれ日本との関係の始まりは歴史認識問題。
これらの問題は相互理解を阻害し、両国関係の改善を妨げています。歴史認識問題の解決には、相互尊重と相互理解に基づいた建設的な対話が必要でが、2024年現在 ロシアのウクライナ紛争が中国とロシアの有事発展への鍵となっています。
ロシアは孤立しています。
中国はロシアの孤立を利用して、中華思想の拡大を狙っています。
ランドパワーである両国がシーパワーのちからを得るためには、日本との有事がとても重要になってくるということです。