地政学におけるセキュリティリスクは、国にとって大切な要素です。このブログでは、サイバーリスクとセキュリティリスクの違いと情報セキュリティの重要性と国におけるその役割をまとめました。
地政学におけるセキュリティリスク
地政学を調べていると、地政学のセキュリティリスクというキーワードを見かけます。
地政学は地理と政治を合わせた学問で、地理という物理的なものに対して政治の影響を学ぶもの、セキュリティリスクに地政学が関係してくるのかという疑問もあります。
セキュリティリスクとはどのようなものか考えてみました。
インターネットでつながったインフラ上にあるあらゆる情報や設備に対するサイバー攻撃への対抗策がセキュリティ強化です。
サイバー攻撃は知恵を使い、人力にたよらず24時間365日間休まず動かすことができます。
情報(プログラム)には必ずバグがあり、そのバスを発見し、そこから攻撃をしかけることが可能です。
ここまで書くと「地政学とサイバーリスクについて」のブログと非常に近い内容となります。
サイバーリスクとセキュリティリスクの違いから何がわかるのか
サイバーリスクとセキュリティリスクの違いについて、ChatGPTや検索を使いまとめてみました。
サイバーリスクとは
定義
サイバーリスクは、インターネットやコンピュータネットワークを介したリスクを指します。
これには、データ侵害、サイバー攻撃、マルウェア、フィッシング、サイバースパイ活動などが含まれます。
影響の範囲
サイバーリスクは、個人、企業、政府機関など、インターネットやネットワーク技術を使用するすべての主体に影響を及ぼします。
セキュリティリスクとは
定義と焦点
セキュリティリスクは、国家や組織の安全に対する広範な脅威を指します。これには軍事的脅威、テロリズム、スパイ活動、政治的不安定、自然災害などが含まれます。
影響の範囲
セキュリティリスクは、国家の安全保障、政治的安定、経済的安全、社会的秩序に影響を及ぼします。
あえて定義付けるのでしたら、セキュリティは国、サイバーは国だけではなく企業や個人まで含まれるということとなります。
他の解釈では次のように書かれています。
サイバーセキュリティは電子化された情報を守るためのセキュリティを指します。
情報セキュリティとサイバーセキュリティの違いとは? – wiz LANSCOPE ブログ
サイバー攻撃が高度化している現代では、不正アクセスやマルウェアによる電子情報の改ざんや奪取のリスクは常に隣り合わせと言ってもよいでしょう。
このサイトではセキュリティを情報セキュリティということで書かれており、参考までに情報セキュリティとした場合次のようになります。
保存している媒体にかかわらず、情報を守るためのセキュリティです。
情報セキュリティとサイバーセキュリティの違いとは? – wiz LANSCOPE ブログ
深く調べていくと、セキュリティリスクではなく情報セキュリティへのリスクという用語が一般的だということが見えてきました。
そこで、ここまでとまとめると次のうように言い切ることができます。
本来のリスクセキュリティは情報セキュリティである。
情報セキュリティ、情報を守るものである
サイバーセキュリティは電子化された情報を守るものである。
地政学に情報セキュリティを当てはめる
ひとつの国が領土を経済や資源を原因として領土を広げるために、相手国の攻め方の一つが情報セキュリティです。
攻め方としては、その国独自の情報を入手し、国を混乱さることです。
行われる活動は諜報活動(スパイ活動)、与える影響は政治不安、国内混乱からテロを発生させる。
情報セキュリティを破ることでサイバーセキュリティも不安定となり、金融不安、システム不安と脅威がどんどん広がることとなります。
伝わりますか?
つまり、情報セキュリティのリスクというのはあらゆる地政学のリスクの基幹となる部分なのです。
地政学に情報セキュリティの事例はあるのか?
情報セキュリティに絞るとなかなか事例がでてきません。
情報セキュリティへの攻撃は諜報活動にあたるのか…。
国のサイトや金融機関へのアタックは、国レベルの犯行声明をあまり聞いたことがありません。
声明を出したら、非公式な宣戦布告にでもなるのでしょうか。
唯一あるのがロシアによるウクライナの通信網へサイバー攻撃がこれにあたります。
(サイバー攻撃になっているの情報セキュリティなのかは微妙)
ウクライナ通信網のサイバー攻撃、ロシア関連ハッカーが犯行声明 | ロイター
地政学におけるセキュリティリスクとは何なのか
地政学におけるセキュリティリスクとは何なのか。
ここでわかったことは、セキュリティリスクとは、ひとつの国が経済的・資源的なメリットを受けるため領土拡大を目指すための、攻撃方法(リスク)であること。
情報セキュリティが破られれば、サイバー攻撃につながる、サイバー攻撃は国を内側から混乱させることができ、攻める国が損害を出さずに利を得る方法であるということ。
セキュリティリスクは、地政学とは遠いところにあるようで、今後多発しうるリスクであるということがわかりました。