地政学とは、このブログでは、 世界の大きな動きを読み解く学問、地政学について、わかりやすく、そして詳細にご案内します。
地政学とは
地政学とは、地理が政治や国と国との関係にどう影響を与えるかを探る学問です。
簡単に書くと、地理学と政治学を組み合わせた学問のことです。
地理は国の境界や山脈、海などの自然の要素だけではなく、人々の文化や経済活動など、人間による地理も含まれます。かつては軍事や領土争いに焦点を当てていましたが、現代では経済や環境問題なども考慮するようになりました。
地政学の中枢は軍事から経済へ ―― 経済の時代の新安全保障戦略を | FOREIGN AFFAIRS JAPAN –
地政学の中心には「権力」があります。
これは国家がどのようにして力をつけ、どのようにしてその力を行使し、他国とどのように関わるかを指します。この分野は、国家の未来が決まるような国際的な「ゲーム」を分析するために、多様な学問分野から知見を引き出しています。
世界のどこかで起きる一つの出来事が、地球の反対側の私たちの生活にも影響を与えることがあります。
最近の国際的な出来事、例えばロシアとウクライナの緊張関係や米国と中国との関係などが、国々の柔軟性や外交力を試しています。
現在の地政学的な状況に関するより詳しい情報は、2023年主要地域における地政学リスク動向 | PwC Japanグループ でより詳しく紹介をしています。
また、地政学の一般的な内容についてはウキペディアの地政学をご確認ください
地政学の歴史
地政学の歴史は、どのようにして人間の力への追求が世界地図を描き、同盟を形成し、時には争いを引き起こしてきたかの興味深い話です。
例えば、植民地時代に国々がどのように領土を広げたかや、冷戦時代に東西でどのような対立があったかなどがその例です。
地政学自体の歴史について触れようとすると、1800年代まで遡り、伝統的な地政学は地理学者から始まりました。
伝統地政学の理論的基盤を用意したのは、地理学者のフリードリヒ・ラッツェルであると考えられている
ウキペディアの地政学
地政学の歴史を語るためには、長い歴史をこの短い章で伝えることができないため、別のブログを用意いたします。
地政学は国家の領土問題が中心として始まり、その後、戦争戦略の学問としてすすんだようです。
日本では、戦後処理の中で公職追放処分となりましたが、その後処分されたものが復活し、地政学の歴史を振り返りながらブームがやってきます。
地政学が禁止された理由
過去には、地政学が攻撃的な国家拡張政策や、特定の国の優越を主張する物語を支持するために使われたことがあり、そのために一時期禁止されたこともありました。
日本においても、戦後禁止となりタブーな学問となりました。
戦前日本の地政学が、ドイツ地政学を導入することにより、大東亜共栄圏を根拠付け日本の膨張政策を推進したとして、戦後 GHQ により禁止され、その後、学会においてもネガティブなものとしてタブー視されたためである。
ブリーフィング・メモ – 防衛研究所
「地政学が禁止された理由」はこの一文につきます。
しかし今日では、地政学が世界のリスクを理解し、戦略を立てる上で非常に重要な役割を果たしていると認識されています。
企業は、グローバルな緊張を理解し、世界中の事業や投資を守るために地政学を使う必要があります。
この理由として、地政学を政治だけの枠を超えて経済を含む地経学と言われるようになり。再検討されるようになりました。
地政学は必要なのか
今の世界では、国と国との関わりが以前にも増して複雑に絡み合っています。
日本人の身近なところでは台湾有事です。
台湾有事を知るためには地政学の視点で学ぶ必要があります。
台湾有事に限らず世界のあらゆる地域で、地政学がヒントとなる有事発生可能性があることから、地政学複雑さを理解し、国際的な緊張や紛争から生じるリスクを予測し、最小限に抑えるためには、地政学の知識が不可欠です。
地政学は、国家の安定と繁栄に影響を及ぼすさまざまな要因を理解するための重要なツールです。今日のグローバルな関係を理解し、安定した国際秩序を保つために、これまで以上に地政学が重要となっています。
